30歳を過ぎたマスター世代の柔術家が衰える能力・活かせる能力

30歳を過ぎると、年齢を重ねるごとに様々な能力が衰えてきます。すぐに実感する変化としては、肉離れや靭帯などのケガが増えてきてケガの治りが遅くなります。それから、基礎代謝の低下で体脂肪がつきやすくなり、個人差はありますが徐々に視力や頭髪の老化現象が始まったりします。

そんな30歳を過ぎた「マスター世代」の柔術家が、これから実感するであろう変化についてまとめてみました。私の周囲の人たちの変化や個人的な感想と経験談ですが参考になりますと幸いです。

衰える能力

瞬発力

瞬発力は加齢とともに衰えますが、トレーニングで維持することは可能です。ただし若い頃の数倍の労力が必要となります。50歳を超えてもFWとして活躍するサッカーの三浦和良選手や、100m走のタイムが40代でも10代の頃と同じというタレントの武井壮さんなどがその好例ですが、並大抵のことでは真似できないでしょう。

柔軟性

柔軟性もトレーニングで維持可能です。ただし、体が硬くなりやすくなっているので日々のメンテナンスが必須です。さらに思考の柔軟性も失われがちなので、居心地の良い環境だけに留まらず、未経験の分野に挑戦して見識を広めたり、逆境に飛び込んで新たな思考や方法論に触れることも大切だと思います。

動体視力

動体視力は維持することが難しいです。いろいろトレーニング方法はあるようですが、眼の老化現象は抗えないのかもしれません。元メジャーリーガーのイチロー選手もフィジカルのコンディションは維持することができたけど、動体視力の低下により引退したのではないかと思います。年齢を重ねるごとに、近くのものを凝視する行為が辛くなってきます。

老眼を自覚するのは一般的に45歳がピークとされているのですが、最近は20〜30歳くらいの若い層でもスマートフォンなどの長時間使用によって「近くのものにピントが合わない、視界がぼやける」というスマホ老眼になる人が増えているようです。

判断スピード

判断や反射のスピードは、年齢を重ねるごとに落ちてきます。脳の回転スピードが低下しているのかもしれません。脳トレなどで維持できるのかもしれないですが、若い頃のように大量のことを短時間で記憶したり処理したりすることは難しくなります

ただし、これまでの知識や経験値から展開を予測することができるので、専門分野の学習を長年積み上げてきた人は、それらを補ったり上回ったりすることができます。

ケガからの回復力

30代以降は肉離れや靭帯などの損傷が急に増えます。とくに若い頃に酷使していたストロングポイントを中心にケガする気がします。そして、年々そのケガからの回復力も衰えます。パフォーマンスの維持には、適度な休養と良質な睡眠が大切です。体感としては、若い頃の2〜3倍くらい完治まで時間がかかっている気がします。

活かせる能力

経験値

若い頃と比べると、長年の積み重ねてきた経験値や思考などのアドバンテージがあります。しっかり技術と向き合って工夫してきた人ほど、何かを失った現在の自分に技術をアジャストさせることが可能だし、経験値を別分野に応用することもできます。

まとめ

30歳を超えると加齢とともに失うものが増えてくるので、常に「残っている手札」で勝負することになります。20代まではトレーニングすればするほど能力を獲得できましたが、マスター世代はケガや疲労のリスクがあって無理ができず、ケアを怠るとすぐに成果が消えてしまいます。

しかし、日々の鍛錬で手札の減少を緩やかにして、積み上げてきた技術や経験値を活かすことができれば、戦略次第では若さや勢いに勝ることもできます。悲観なんて必要はありません。

加齢で何かの手札を失った際、「そうきたか。では今度はこっちで勝負だ」と制限プレイのゲームを楽しめるようになると、どんな分野でも楽しめます。マスター世代の醍醐味とは、そこにあるのかなと思っています。

ひとりごと

最後におまけですが、私が29歳の頃に出会って大きく影響を受けた言葉を紹介します。

戦場に赴く歩兵は王様のように考えるの。戦いの中では知識こそがとどめをさせるから。
そして彼はリングに上がらずとも既に勝利を手に入れていれているわ。知性を武器にした時に叩きのめす相手など存在しないのだから。

だから独りで歩き出すときには自分を信じて。自分を深めることだけが、頂上へと導いてくれるのだと覚えていなさい。
そして自分がどこに立っているかを分かっていれば、どこに向かえばいいかも分かるはず。

もしも途中でつまずいたとしても、大したことじゃない。だってあなたの中にこそ真実はあるのだから

フィオナ・アップル – 真実 –

これは「最も長い題名のアルバム」としてギネス認定されている、フィオナ・アップルという女性シンガーのアルバムの邦題。とても抽象的な表現なので人によって様々な解釈があると思うのですが、その当時に考えていたことと混ぜ合わせた私なりの解釈がこちら。時々読みたくなるので、ずっと残してあります。

真実 ミュージック

価格¥4,980

順位6,884位

アーティストフィオナ・アップル

発行ソニーミュージックエンタテインメント

発売日2000年2月2日

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