インタビュー:晝間 貴雅さん(柔術家)〜ファンから始まった柔術人生

自分らしく懸命に生きている人たちにフォーカスしたインタビューコンテンツ「My Best Of My Life(全力を尽くして生きる)」。

第1回のゲストは、いつもベーシックセミナーや出稽古でお世話になっている、ストライプル早稲田柔術アカデミー☆ヒルマ道場代表の晝間貴雅さんにお話をうかがいました。

プロフィール

晝間 貴雅

ひるま あつのり

ストライプル早稲田柔術アカデミー☆ヒルマ道場代表

柔術黒帯 三段
サムライメソッドやわらぎ公認施術者
スポーツトレーナー

2006年アジア選手権 優勝
2017年全日本マスター選手権ウルトラヘビー級 優勝
2019年全日本マスター選手権ルースター級 優勝
など、優勝入賞多数。
著書に、快適で心地よい身体を目指す入門手引書の「柔らかい力」(自由新書)があります。

Profile Picture

ご自身の学生時代について

高校生の頃から格闘技には興味があって、近所のボクシングジムに通っていました。「格闘技に活かせるかな?」と思って学校では陸上部に所属していましたが、それほど一生懸命にはなれませんでした。

その後、大学2年生の頃に「格闘技通信」という雑誌の記事にて、格闘家の平直行氏がアメリカでカーリー・グレイシーから学んだ「グレイシー柔術」を教えるという、日本初のブラジリアン柔術クラス(現ストライプル)が正道会館に開講されると知り1996年に入門。

当時から空手・修斗・バーリトゥード(海外)などの試合で活躍していた平直行氏のファンであったことや、UFCでのグレイシー柔術の活躍を見て「これは強くなるためには欠かせないものだ」と直感していたこともあり、「行かないと絶対に後悔する」と思って自宅から1時間半かけて道場へ通うようになりました。

ちなみに平直行氏は、漫画「グラップラー刃牙」の主人公・範馬刃牙のモデルとなった方です。
1995年9月の平直行選手のバーリトゥードマッチ

当時の正道会館ブラジリアン柔術クラスには、現在トライフォース柔術アカデミーを主宰する早川光由さんやトライフォース柔術アカデミーゼネラルマネージャーで日本ブラジリアン柔術連盟事務局長の新明佑介さんなど、その後の日本国内の競技柔術を支える人材が多数在籍していました。

この頃の正道会館ブラジリアン柔術クラスで教えていたのは、バーリトゥードでの戦いを意識したセルフディフェンスの技術を中心としたグレイシー柔術の技術です。

そして入門から数年後、正道会館の柔術クラスでインストラクターを務めるようになります。さらに、大学在学中から師匠の平直行氏がセコンドを務めるK-1チャンピオンのアンディ・フグ選手が所属する「チーム・アンディ」の練習にも師匠と共に参加。練習に取り組む姿勢や考え方などで大きく影響を受けました。

アンディ・フグ選手は2000年8月24日に急性前骨髄球性白血病のため他界

アンディ・フグ選手が他界したあとは、師匠の平直行氏がストライプルを設立。そこでもインストラクターを務めることになります。この頃の後輩にはカルペディエムを主宰する石川祐樹さんなどがいます。

社会人になってから

ストライプルのインストラクターとして都内にある各支部を巡回して生徒を指導しながら、組み技のみならず打撃の習得にも取り組み、K-1や総合格闘技・MMAの試合にも出場。日中対抗戦のイベントで日本選手団のコーチとして中国へ赴き、1週間ほど滞在して散打の練習をしたりもしました。

G.C.M.THE CONTENDERS 6の試合。この大会には宇野薫さんや五味隆典さん、それから柔道家の小室宏二さんも参戦。2001年10月

2002年にはストライプル会員の早稲田大学の学生からの強い希望によって学生団体としてストライプル早稲田が設立され、代表に就任。翌2003年には日本ブラジリアン柔術連盟に公認道場として登録。学生団体としては日本初の連盟公認アカデミーとなりました。※学生団体としての活動は2010年3月をもって終了

その後、2008年より自らの信念に基づきストライプル早稲田柔術アカデミー☆ヒルマ道場を設立して現在に至ります。

道場にはアンディ・フグ選手のサインが飾ってあります
「力を抜いて動き続ける」は師匠である平直行氏の言葉

道場の代表となって

日本で初開催されたブラジリアン柔術の国際大会「アジア選手権」での優勝をはじめ、柔術や道衣を着ないグラップリングの大会でも優勝・入賞を重ねながら、『柔術で充実!』をモットーに後進の育成にあたり、共に汗を流し、療術などを含め柔術を幅広く追求しています。

2017年の全日本マスターでは黒帯ウルトラヘビー級で優勝
「平イズム & アンディSPIRIT」と書かれた旗が柱に飾ってあります

今後どのような事をやっていきたいですか?

自分に関わる人たちの様々なニーズに応えていきたいと思っています。最近ですと、友人であり道場仲間でもある竹井勝哉コーチの強い要望もあってキッズクラスに力をいれています。

ヒルマ道場キッズ会員☆親子会員、入会受付中!お問い合わせはこちら hiruma.dojo@gmail.com

自分の柔術スタイルについて

長く指導員をやっていることもあって、まずは相手の技を受けることを意識しています。その上でカウンターを中心としたスタイルで練習しています。自分から積極的に極めを狙う練習は試合前だけやっています。

自分自身の強みはどこにあると思いますか?

臨機応変であること。

大切にしていることはなんですか?

「平直行ならどうするか」ということは、よく判断材料にしています。

好きな言葉や座右の銘があれば教えてください。

海兵隊の本文は臨機応変だ

映画「ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場より

あとは、「自由」「粋である」「中庸」「最善」などの言葉が好きです。

TuneLog読者へメッセージ

最後に、ブラジリアン柔術の「白帯・青帯」が多いTuneLog読者の方々に向けてメッセージをいただきました。

キッズクラスの子供たちと三つの約束をしています。

元気に挨拶をする
弱い者いじめをしない(子供たちは仲良くすると覚えています) 」
最後まで頑張る(子供たちは諦めないと覚えています)」

色んな意味を込めて、3つに集約しました。

「最後まで頑張る」には・・・ 「黒帯は諦めなかった白帯(詠み人知らず)」と言われたりしますが、晝間は「黒帯は楽しみ続けた白帯」だと思っています。柔術を始めたあの頃から自分自身が変わったとは思っていません。緩やかな変化なので、改めて考えでもしないと明確に気付けないだけですが。

黒帯になるならない、目指す目指さないは自由です。何でもそうですが、楽しむこと、楽しんでやることが、上達にも、日々の生活にもプラスになります。柔術をやられている方は、すでに実感されていることと思います。柔術で充実ですね!それを続けていると帯の色が変わっていきます。そうすると、さらに柔術が面白くなります!

晝間 貴雅

まとめ

インタビューの様子。右に座っているのがキッズクラスの勝哉コーチ

私がヒルマ道場へ訪れるようになったきっかけは、所属道場名でインターネット検索した際に先輩が出稽古にきている写真がブログに掲載されていたからでした。

はじめて晝間先生の柔術を見た際、あまりにも柔かく軽やかな動きで驚きました。そして、軽やかながら極めが強い。まさに「武術の達人」のような人だと思ったのですが、お話を伺ってみて、生きる姿勢や考え方そのものが柔らかいのだなと納得しました。

この日はキッズクラスの勝哉コーチから、キッズクラスへの熱い思いやコンセプトなども伺ったのですが、また別の機会に詳しく紹介したいと思います!

取材スタッフ

Tunetomo

取材・文/編集/写真

WordPressでのサイト開発・運用を得意とする柔術家。ウェブ解析士の資格をもち、ゴールから逆算したディレクションや運用コンサルティングが得意技。お仕事の依頼はこちら

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