ブラジリアン柔術で体重差が大きい相手との練習について

ブラジリアン柔術のスパーリングで、技量が同じくらいだと体重が重くて大きい相手のほうが有利です。とくに初心者の白帯の場合、技術が未熟で力任せになりがちなので体重差がありすぎるとケガしそうで怖いことがあります。

そこで今回は、体重差のある相手とのスパーリングで気をつけることについてまとめてみました。

大きい人は全体重を使わないよう気をつける

大きい人が小さい相手とスパーする際に、マナーとしてなるべく相手に全体重をあずけるような技は避けたほうが良いです。最悪の場合、相手をケガさせてしまうかもしれません。

全体重を乗せるポジショニング

アメリカで警官にニーオンベリーで首を押さえつけられ続けた男性が死亡するという事件がありましたが、息ができなくなるほどの圧力で大きな人が小さな相手を制圧し続けるのはとても危険です。

全体重を使う絞め

ノースサウスチョークのような、相手の上に全体重で覆いかぶさるような絞め技も危険です。相手の首関節を壊しかねないので、打ち込みでも相手の反応をみながら慎重にかける必要があります。

全体重を使うパスガード

走り回りながら全体重を浴びせるようにパスしたり、全体重で覆いかぶさるスタックパス、全体重で腹部を圧迫するオーバーアンダーパスなどは、体格差がある相手には控えたほうが良いでしょう。

全体重を使うテイクダウン

100kg以上ある相手の全力タックルは大きめの冷蔵庫がものすごい勢いで飛んでくるような衝撃です。また、相手を巻き込んで全体重を浴びせるような投げ技も危ないです。

2階級以上の体重差は別世界

これは個人的な意見ですが、同じくらいの技量でも2階級(約10〜12kg)以上の体重差があると別世界です。パワーや身体の厚みが違いすぎて、同階級なら通用する技が簡単に跳ね返されたり、スイープすることも難しかったりします。

あまりにも体重やフィジカルに差がある相手とばかり練習していると、せっかく練習しても同階級の相手にはあまり通用しない技術になりがちです。

小さい人が気をつけること

体格差が大きい場合の密着戦は大きい人が有利なので、小さい人はなるべく距離をとって動き続けることが必要です。なるべく相手の体重が直撃するポジションにいることは避けるべきです。スタンドで距離を詰められると、払巻込などで全体重を浴びせられて危険だし、寝た状態で密着すると巨大ローラーで巻き込まれるように跳ね飛ばされます。

相手との距離が離れる組手やガードを選択したり、首や足関節など相手の末端を攻める技が有効でしょう。ケガを避けるために「10kg以上の体重差がある相手とはスパーリングしない」という方針の人もいます。

大きい人はどうやって練習すればいいのか?

では大きい人は、どうやって練習するのが良いのでしょうか。もし階級別の試合に出るのであれば、やはり自分と同じくらいのサイズの人がたくさんいる環境がベストでしょう。

しかし、日本国内の柔術道場で重量級ばかり集まっているような環境はあまりないので、上達したいなら自分で大きい人を集めて練習会を開くなどの工夫が必要なのかもしれません。

重量級の色帯でも巧い人は、軽量級の白帯が相手の場合には体重をかけないポジショニングやカウンター重視の練習に切り替えてたりしますね。

まとめ

私の所属道場は60kg〜70kg前後の人が多いのですが、それよりも大きすぎたり小さすぎたりする初心者が上達するには工夫が必要だなと時々考えたりします。フェザー級くらいの体格が最も練習相手には困らないのかもしれません。ちなみに欧米だと、平均がライト級以上のようです。

そういえば、国内の重量級選手が集まって練習していることで知られるGENスポーツアカデミーが閉店してしまったようですね(2021年5月現在)。平本蓮選手がMMAデビュー前に練習に参加していることで話題にもなりましたが、緊急事態宣言などの影響かな???